にんじんは郵便局に用があるので外に出なくてはいけなかった。
そのついでに姉の頼みもあってケンタキも寄る事になった。
宅浪ヒキコモリは毎日暇な故、鏡で自分の顔をまじまじと見ることも増えた。
そしてにんじんは髪をととのえている時鏡に写る自分を見ていた。
にんじん「顔がブサイクなので外に出たくない。」
外に出るのを本気でしぶっていた。
最近気付いたのだが、顔がまだマシな時もあればブサイクな時(大半)もある。
風呂上がり(にんじんは出かける前に風呂に入る。つまり、出かけない日は風呂に入らない)は
更に激ブサイクなことに気付いた。
去年とか今まで何も気付かずあのブサイクな顔を人に晒し歩いてた事がこの故なく恥ずかしい。
姉「早く行け。私だって顔ブサイクだけど外出るし、
ブサイクなのに8月から仕事行かなくちゃいかんだ。」
にんじん姉妹は2人揃ってヒキコモリ精神旺盛なのが伺える会話である。
もの悲しいな。こう、外出るのが嫌になる精神はな。
だがヒッキーにも良い点はあるにはある希ガス。
にんじんは高校3年間、忙しくほぼ毎日学校に行っていた。
しかし今はあんな騒がしかった毎日が嘘のように暇である。
やることはたくさんあるから暇と言うのは不適かもしれない、正しくは楽である。
先日まで自分の3年時のクラスで浪人がにんじんただ1人なのを悲しみ落ち込んでいたが
今では一転、「にんじんはあのクラスのただ1人の勝ち組だ」と思っている。
だって。ニートなのにニートとあまり言われず、何かに拘束されず生きれ、
それが許されるのは浪人だけなのである。
ある程度年いったら働かなくちゃいけないけど
19という年は何故か許されてしまう。
ひきこもるのは、精神なんたら、どーたら言われているが、
ゆっくりヒキこもれ、いろんなものを読み知ることができる大きな機会は
ヒキこもる事だと思った。
一生ヒキこもるのは駄目だが、これからの事などゆっくり考えるののに最適なのはヒキコモリかもしれない。
あいつら(3年次のクラスの)浪人しないなんてもったいない
落ちこぼれながらも優越感に浸っているにんじんであります。
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